シャンパングラスとワイングラスは冷やすのか?  BLOG

2013.06.13

シャンパングラスとワイングラスは冷やすのか?

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皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

ワインやシャンパンは、適切な温度で管理して楽しむのが良いのですが、

その「適切な温度」というのには、目安があります。

 

赤ワインには赤ワインに適切な温度で冷やし、白ワインには白ワインに適切な温度で冷やすことによって、本来の実力を持ったワインの味わいを楽しめます。

 

従って、どれも冷やしすぎは禁物です。

飲食店にとって、ワインやシャンパンを適切な温度で冷やして管理するというのは、

当然ながら大事です。

 

 

そして、 次に大事になってくるのがグラスです。

 

では、ワイングラスやシャンパングラスは冷蔵庫で冷やした方がよいのか?

疑問に感じたことはないでしょうか?

 

本日は、その疑問についてお話ししようと思います。

 

 

 

 

飲食店の中には、

ワイングラスやシャンパングラスも冷やして提供した方が、ワインやシャンパンの温度を下げないので、良いのではないかと考えてしまいがちな店舗があります。

でも、その考え方で良いのでしょうか?

 

私自身も、様々な飲食店を見てきて、それぞれのお店のスタイルを見てきました。

その中でも、ワイングラスやシャンパングラスを冷やして提供している店舗を利用したこともあります。

 

 

では、このテーマに関する疑問を、結論から申しますと

 

ワイングラスやシャンパングラスは、冷蔵庫で冷やさない方が良いと思います。

 

 

 

それは、なぜなのか?

 

 

 

グラスを冷やさないのにも、ちゃんとした理由があります。

 

それは、グラスの水滴に関係しています。

 

 

冷蔵庫から取り出したグラスは店内の温度差によって、

すぐにグラスが汗をかいてしまいます。

グラスの汗とはつまり、温度差で生じる「水滴」のことです。

 

 

冷蔵庫からグラスを出した瞬間から、グラスは汗をかき始め、水滴が出てきます。

この水滴が、ワインやシャンパンの味わいを損ねる原因のひとつにもなります。

 

 

 

通常、ワインやシャンパンは、グラスの中に氷を入れて飲むものではありません。

 

当然ながら、氷を入れたグラスにワインやシャンパンを入れてしまうと、

時間が経過するにつれ氷が薄まり、味がぼんやりとしてしまいます。

 

ワインやシャンパンの味わいが薄れてしまうのは避けなければいけない事です。

 

それと同様に、

 

わずかな差かもしれませんが、グラスの水滴によってワインやシャンパンの味を薄めてしまうのは防ぎたいところです。

 

 

 

そして、元々はワインやシャンパンは適切な温度で管理している訳ですから、

わざわざ、冷やしたグラスによって、適温である状態を崩してしまう必要はありません。

 

味わいはもちろん、香りや発泡への影響も考慮したいものです。

 

 

 

また、ワイングラスやシャンパングラスを冷蔵庫で冷やすことで、

冷蔵庫の中の臭いがグラスについてしまう可能性もあります。

 

グラス自体に悪臭が付くという事は、ワインを提供する場合、致命的となります。

ワインを楽しむ上で、香りは必要な要素のひとつですから。

 

 

 

 

いかがでしょうか?

 

ワイングラスやシャンパングラスを冷やさない理由が、ご理解頂けたでしょうか。

 

 

 

 

ただ飲食の現場では、お客様によって

「氷を入れて欲しい」とお願いされることはあります。

そういった場合は、お客様のご要望にお応えするのが望ましいと思いますが、

その際は、グラスに入れる氷の大きさにも気を配りたいところです。

 

 

 

 

本日のテーマである「シャンパングラスとワイングラスは冷やすのか?」について

書かせて頂きましたが、この手の疑問は、正直な話、難しいです。

 

なぜ、難しいのかと申しますと、はっきりとした正解がないからです。

 

しかし、ワインやシャンパンをベストな形で、美味しく提供したいと考えれば、

このやり方がベストであると考えることが出来ます。

 

何がベストな状態なのか?を考えますと、

グラスを冷やさない方が、ワインやシャンパンが持っている本来の味わいを楽しんで頂けるのではないでしょうか。

 

 

それでは、また。

 

 

 

 

今後とも、4MIX COCKTAILをどうぞよろしくお願い致します。

photo by: Ed Clayton
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2013年6月13日 16:30 カテゴリー: BAR講座

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