【 4MIX COCKTAIL 】 BLOG

2016.11.06

ダーティーマザー -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「ダーティーマザー」のカクテルレシピをご紹介します。

 

ダーティーマザーはブランデーとコーヒーリキュールの2種類で作るカクテルです。

 

作り方としてはグラスで直接作るため、どなたでも簡単に作れるレシピです。

ただ材料は、お酒とお酒の組み合わせとなりますので

ダーティーマザーはアルコール度数が約33度ほどあります。

これはカクテルの中でも度数が高く、アルコール強めの部類に入るカクテルです。

 

 

 

 

ブランデーベースのダーティーマザー

 

このカクテルは、ブランデーベースとなっています。

 

ダーティーマザーとは、樽熟成された香り豊かなブランデーに

甘味のあるコーヒーリキュールを合わせ、ロックスタイルで作るカクテルです。

 

両方ともお酒どうしの材料を合わせるため、

ジュースや炭酸系飲料などお酒以外の割材を使わない分、
アルコール度数の強いカクテルとなります。

 

ダーティーマザーはブラックルシアンのブランデー版と紹介されますが、

味わいとしては、アルコール版のアイスコーヒー?と表現したらよいのでしょうか。

使用するコーヒーリキュールの風味や特徴にもよりますが

カルーアを使った場合、口当たりは以外にも飲みやすく甘口に仕上がります。

 

ただ、お酒の強い方向けのカクテルとなります。

 

 

 ダーティーマザーのカクテル名の由来とは?

 

ダーティーマザー (Dirty Mother)

このカクテル名の意味をそのまま直訳すると・・・

 

ダーティー(Dirty)は「汚れた」や「汚らわしい」という意味、

そして、マザー(Mother)は「母」や「母親」となります。

つまり、 ダーティーマザーは「汚れた母」という意味になります。

 

その意味を知ると、

なぜこのカクテル名が付いたのか?物凄く気になるところですが、

ダーティーマザーのカクテル名の由来は明確にある訳ではありません。

 

ただ説として伝えられているのは、

ブランデーがコーヒーリキュールと混ざることで濁ったカクテルの色が

「ダーティー」つまり、汚れたような見た目であることから

その焦げ茶色したカクテルの色合いが「汚れた母の様子」をイメージさせ、

ネーミングとして付けられた説があります。

 

他には、このカクテルの飲みやすさから連想されて

「キッチンドリンカーになりやすいカクテル」としての説もあります。

キッチンドリンカーとは、主婦がキッチンで調理している合間、

飲酒をしているうちにお酒の量が増えていき、

結果的にアルコール依存症になってしまった主婦を指す言葉です。

 

また「ゴットマザー」や「ゴットファーザー」といったカクテルの

アレンジとして派生した形でカクテル名になった説があります。

 

このようにダーティーマザーの由来に関する諸説はありますが、
いずれにしても有力な説がどれなのかも不明です。

 

 

 ダーティーマザーの作り方について

 

材料さえ揃っていれば、特別なカクテルの道具を用意しなくても作れるため

ダーティーマザーの作り方は特に難しくはありません。

 

また、ダーティーマザーのレシピに使われるコーヒリキュールの銘柄は

一般的にカルーアを使用されることが多いです。

ただ他のコーヒーリキュールを使っても問題はありません。

 

 

【用意するもの】

  • ブランデー
  • コーヒーリキュール (代表銘柄カルーア)
  • ロックグラス (※オールドファッションドグラス)
  • バースプーン (無ければスプーンで代用)
  • メジャーカップ(無ければ計量カップで代用)

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. ロックグラスに氷を入れます。
  2. ブランデーを40ml注ぎます。
  3. 次にコーヒーリキュールを20ml注ぎます。
  4. バースプーンで軽く混ぜます。(ステアする)
  5. 出来上がり。

 

 

※ロックスタイルのカクテルのため、氷のサイズは少し大きめを選ぶ。

 

 

 

 

◆ 使用するブランデーの選び方について ◆

 

ダーティーマザーのベースとなるブランデーについてですが、

カクテルをいざ作ろうと思ったとき、いろいろな種類がある中から

「どのブランデーを買って、どの銘柄を選べばいいのか・・・」と

初心者の方は疑問に思うかもしれません。

 

ただ、ブランデーについてはそこまで高価なものを用意する必要はなく
それこそ安いブランデーでも充分、お楽しみ頂けます。

 

参考までにブランデーの銘柄を挙げておきますね♪

主にフランスのコニャック地方で造られるブランデーがBARでは使用されます。

 

マーテルV.S.O.P

ヘネシーV.S.O.P

クルボアジェV.S.O.P

レミーマルタンV.S.O.P  等

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. コーヒーリキュールには多種多様にそれぞれ特徴があります。

カルーア以外のコーヒーリキュールを使いお好みの味を発見してみては♪

 

2. アルコール弱めにしたい場合、コーヒーリキュールをアイスコーヒーにしてもOK

 

 

 

【ダーティーマザーからのバリエーション】

・ブランデーをウォッカに変えると「ブラックルシアン」に!

・ブランデーをテキーラに変えると 「ブレイブ・ブル」に!

・コーヒーリキュールをホワイトペパーミントに変えると「スティンガー」

・コーヒーリキュールをアマレットに変えると「フレンチコネクション」

・コーヒーリキュールをベネディクティンに変えると「ビー・アンド・ビー」

 

 

 

 

 

最後に

 

ダーティーマザーはどちらかといえば、あまりメジャーなカクテルではありません。

 

BARのメューとして載せる事はあっても、このカクテルをオーダーする方は

どちらかといえば少数派に限られてしまうかもしれませんが

コーヒー系のカクテルを好む方でしたら1度味わってみてはいかがでしょうか。

 

ブランデーをベースにしていますが

コーヒーリキュールとの相性は良いので抵抗なく楽しめるカクテルです。

 

 

 

今回はカクテルのダーティーマザーをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

photo by: Graeme Maclean

 

2016年11月6日 22:00 カテゴリー: カクテル

2016.10.31

カルーアミルク -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「カルーアミルク」のカクテルレシピをご紹介します。

 

甘口で代表的なカクテルとして挙げられるのがカルーアミルクです。

レシピの材料はコーヒーリキュールの「カルーア」とミルクだけを使用します。

またアメリカのように生クリームを使うカルーアミルクのレシピもあります。

 

カルーアミルクの作り方はグラスに直接入れて作るため全く難しいことはなく、

家飲みでも楽しめるカクテルとして甘党の方や女性に人気です。

 

カルーアミルクのアルコール度数は約5~7度ほどのお酒で比較的に弱めです♪

ただカルーアミルクは、アルコール弱めのカクテルとして思われがちですが

生クリームを使うレシピでは15度前後と高めになりますので注意してください。

 

 

 

リキュールベースのカルーアミルク (Kahlua Milk)

 

このカクテルは、リキュールベースとなっています。

 

コーヒーリキュールの代表格の銘柄といえば「カルーア」が挙げられます。

そして、このリキュール使ったカクテルで最も有名なのが「カルーアミルク」です。

 

カルーアミルクには必ず、カクテル名にもなっているとおり

「カルーア」のコーヒーリキュールを使用しなければいけません。

 

当然と言えば当然の話と言えます。

 

ただ、この手のルール的な使用を巡って思い出されるのが

似たようなケースで裁判にもなった「バカルディ」というカクテルを思い出します。

 

その他のコーヒーリキュールを使う場合は

そもそもカルーアミルクとは呼ばないので注意するべきところですが

このカクテルに関してはコーヒーリキュールの銘柄は

カルーアを使うのが鉄則と覚えておきましょうね♪

 

 

■ カルーアミルクの度数は高い?低い?■

 

カルーアミルクのアルコール度数は分量の比率によって異なります。

つまりカルーアと牛乳を何対何で割るのか、その割合によって違いが出ます。

 

また、ビールよりも度数が高いと紹介されているサイトを見掛ますが

実際は牛乳を使うレシピか、生クリームを使うレシピかで度数も違ってきます!

 

カルーアのお酒自体はアルコール度数20度ですが、

そこに牛乳などで割るとアルコール自体の度数は下がります。

 

従ってカルーアミルクの度数は下記のように

平均的なビールの度数と同じ5度か、もしくは少し低かったり高くなるケースもあります。

(※材料を混ぜた時に溶ける氷の量は除く)

 

【牛乳を使った場合】

  • カルーア30ml : 牛乳120ml =4度(%)
  • カルーア30ml : 牛乳90ml =5度(%)
  • カルーア40ml : 牛乳120ml =5度(%)
  • カルーア40ml : 牛乳80ml =6.7度(%)

 

【生クリームを使った場合】

  • カルーア45ml : 生クリーム15ml=15度(%)

 

 

お分かり頂けたでしょうか?

同じカルーアミルクでもレシピや分量によって度数に違いが出るものです。

またアルコールの度数を簡単に知る方法について詳しく知りたい方は

カクテルのアルコール度数を計算する手順」の記事をご覧ください。

 

 

■ カルーアミルクの味は牛乳で差が出る?■

 

カルーアミルクに使用する「カルーア」はコーヒーリキュールであるため

イメージとしては苦味のあるカクテルとイメージされるかもしれません。

ただ実際には、カルーアを牛乳で割ることで飲みやすく甘めのカクテルとなります。

 

カルーアミルクとしての味わいはコーヒー牛乳と表現されたり、

アイスコーヒー、アルコール版のウィンナーコーヒーなどと表現されます。

 

また飲みやすいカクテルですが使用する牛乳のタイプによって味わいが異なります。

 

 

 カルーアミルクのカクテル名の由来とは?

 

カルーアにミルクを合わるため、その名の通りカルーアミルクと呼ばれますが、

では、そのカルーアにはどんな意味あり、どんな歴史があったのでしょうか?

 

カルーアミルクのカルーア(Kahlua)は
アラビア語でコーヒーを意味する「カフワ(kahua)」が由来元となっています。

「カフワ」はコーヒーの語源とされる言葉ですが、元はワインを指している言葉でした。

ではなぜ、ワインを指す言葉がコーヒーを指すようになったのか?

 

1つの説として、「カフワ」という言葉はアラビア語で「欲を削ぐ」の意味を持ち

これは「食欲を削ぐ」意味としてワインを指していました。

ただ「睡眠の欲を削ぐ」という意味合いでコーヒーには眠気を取る作用があることから

「カフワ」という言葉がコーヒーを指す言葉にも用いられた説があります。

 

 

次に歴史を見ていきましょう。

1970年代にカルーアミルクはアメリカのボストンで人気のカクテルとして支持され始め

流行となったことをきっかけに不動のスタンダードカクテルとなっています。

 

カルーアミルクのスタイルは、今でこそロックスタイルで提供するのが主ですが

元々はリキュールグラスにカルーアの上から生クリームを注ぎ提供するスタイルが
カルーアミルクのレシピであったとされています。

 

 

コーヒーリキュールのカルーアブランドについて

 

カルーアはコーヒーリキュールのお酒です。

原材料であるコーヒー豆は、メキシコのベラクルス州で栽培された

高品質なアラビカ種の豆を100%使用しています。

 

コーヒーリキュールの種類には様々なブランドのものがあります。

銘柄を挙げると「ティアマリア」や「パトロンXOカフェ」をはじめ

「エクリッセ・エスプレッソ」「エクリッセ・カプチーノ」のシリーズ

アルコール40度ある「カモク」などたくさんあります。

 

ただ数あるコーヒーリキュールの中でも圧倒的な人気を誇るのが

「カルーア」のブランドではないでしょうか。

BARでも置いていないお店はないくらいお馴染みのお酒です。

 

 

 

 

 カルーアミルクの作り方について

 

作り方は至ってシンプルでカルーアを牛乳で割って作ります。

カルーアミルクの分量の割合は、カルーア1に対して牛乳が3が基本です。

 

またカルアミルクの作り方には2つの材料を

グラスの中でステアし混ぜ合わせて仕上げるタイプ

グラスの中でフロートさせて混ぜないで2層に仕上げるタイプがあります。

 

※ちなみに材料を混ぜないで層にして作ることをプースカフェスタイルといいます。

 

 

【用意するもの】

  • カルーア (コーヒーリキュール)
  • 牛乳(生乳100%)
  • ロックグラス(またはオールドファッションドグラス)
  • バースプーン (無ければスプーンで代用)
  • メジャーカップ(無ければ計量カップで代用)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. ロックグラスに大きめの氷を入れます。
  2. カルーアを30ml(もしくは45ml)注ぎます。
  3. 牛乳をゆっくりと適量注ぎます。
  4. 材料をバースプーンで軽く混ぜて出来上がり。

 

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

※タンブラーグラスを使う場合もあります。

※お好みで牛乳のタイプを使い分けて下さい。

 

 

 

◆ 牛乳の種類・選び方について ◆

 

カルーアミルクに使用する牛乳の種類には、生乳100%の牛乳をはじめ

低脂肪牛乳や無脂肪牛乳、特別牛乳などがあります。

 

それぞれ無脂乳固形分は規格として8.0%以上とされ、それほど数字に違いはありません。

しかし乳脂肪分に関しては牛乳の種類によって、そのパーセンテージがそれぞれ

3.0%以上や1.5%、0.5未満など違ってきます。

 

牛乳の種類に関してはたくさんありますが、

一般的には成分無調整で低温殺菌されたものを選んでおくと最初は無難です。

 

 

 

 

 

■ カルーアミルクの生クリームを使ったレシピ ■

 

カルーアミルクのレシピには牛乳ではなく、生クリームを使うレシピもあります。

 

日本で出されるものは一般的に牛乳で割ったものだと思いますが

元のルーツを辿っていくとアメリカで当初提供されていたのは
カルーアの上に生クリームをフロートさせたスタイルだったことが背景にあります。

 

これはエンジェルズキッス(エンジェルズティップ)や

アイリッシュコーヒーというカクテルに近いかもしれません。

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

カルーアミルクの比率は、カルーア2に対して生クリーム1です。

 

  1. ロックグラスに大きめの氷を入れます。
  2. カルーアを45ml注ぎます。
  3. 生クリームを15mlゆっくりと注ぎます(フロートさせる)
  4. 材料をバースプーンで軽く混ぜて出来上がり。

 

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

※生クリームや濃厚タイプの牛乳で2層に仕上げる場合はマドラーを添える。

 

※味わいのポイント!

そのままではコクがあり過ぎると感じた場合は牛乳を足します。

またBARではシェーカーでシェイクし、まろやかに仕上げることもあります。

 

 

◆ 生クリームの選び方について ◆

 

カクテルに使用する生クリーム(フレッシュクリーム)は

どれを選べばいいの?と疑問に思う方もいるかと思います。

 

主にカルーアミルクで適している生クリームは

乳脂肪分が45%前後のヘビークリーム(ホイップ用)か
18~25%のライトクリーム(コーヒー用)が適しています。

 

ただ生クリームを使ったレシピで作ってはみたけど飲みづらい・・・

そんなときは、飲みやすくするために牛乳を少しづつ足してみて

好みの味わいに近づけることで解消することできます。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. カルーアは常温でも構いませんが予め冷やしておいても良いでしょう。

2. 味わいにコクを求めるなら濃厚タイプの牛乳を!

3. 牛乳をクリーマーで泡立てることで、味わいにアレンジを♪

4. コーヒーパウダーや挽いたコーヒー豆を振りかけてアクセントを♪

 

 

【カルーアミルクからのバリエーション】

 

・ミルクをウォッカに変えると「ブラックルシアン」のカクテルに!

・ミルクをテキーラに変えると「ブレイブ・ブル」に!

・ミルクをブランデーに変えると「ダーティーマザー」に!

・カルーアをカカオリキュールに変えると 「エンジェルズキッス」に!

・カルーアをバーボンウィスキーに変えると「カウボーイ」に!

・既存のレシピにウォッカを付け加えると「ホワイトルシアン」に!

 

 

最後に

 

カクテルに必要なリキュールのお酒はたくさん種類があります。

その中でもカルーアは他のナッツ・種子系リキュールとも相性が良いです。

 

また2,000円以下で購入できるカルーアはそこまで高い値段ではないので、

カクテルを作ってみたい方にはおすすめです♪

 

容量については200mlサイズの小さなものから

1000mlのビックサイズのものまで揃っています。

まずお試しで使ってみたいときは容量の少ないものを選び、

カルーアのリキュールで色々なカクテルを作りたい場合は

容量の多いものを購入すると良いでしょう。

 

 

今回はカクテルのカルーアミルクをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

2016年10月31日 22:00 カテゴリー: カクテル

2016.04.18

ファジーネーブル -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は「ファジーネーブル」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

フルーティーなカクテルはたくさんありますが、

その中でも人気のあるカクテルがファジーネーブルです。

ファジーネーブルはピーチ(桃)リキュールをオレンジジュースで割るレシピです。

 

その味わいはフルーティーで甘さっぱりとして女性ウケも良く

カクテルの中でもジュース感覚で飲みやすいカクテルでもあります

 

 

ファジーネーブルの作り方は簡単ですがレシピは2通のスタイルがあり、

分量の違いだけでアルコール度数も違ってきます。

 

ファジーネーブルのアルコール度数はショートドリンクで約8度とやや高めで、

ロングドリンクのスタイルでは約3度前後と低く、非常に飲みやすいです。

 

 

 

 

 

リキュールベースのファジーネーブル

 

このカクテルは、リキュールベースとなっています。

 

ファジーネーブルに使われるピーチリキュールは桃のお酒ですが

桃の果肉をスピリッツに浸漬してつくったリキュールでピーチブランデーとも言います

 

またフランス語で桃は「ペシェ」と言います。

ですからピーチリキュールでクレーム・ド・ペシェと名付けられた製品もあります。

 

ちなみにペシェの前に「クレーム・ド」と付いていますが

EUやフランスでは、あるリキュールの規定をクリアしていると製品名に「クレーム・ド」と名付けることができます。

 

 

ファジーネーブルに使われるピーチリキュールのブランドは

デカイパー社の「ピーチツリー」、ルジェ社の「クレームドペシェ」が

主にBARでも人気どころで使用されています。

 

 

 ファジーネーブルのカクテル名の由来とは?

 

それではファジーネーブル(Fuzzy Navel )の意味を見ていきましょう。

 

 

ファジー(Fuzzy )には「微毛状」という意味があります。

つまりここでは桃の表面に生えているうぶ毛を差しています。

ネーブル(Navel)には「果物の果頂部(へそ)」を意味していますが、

ここではネーブルオレンジのことを指しています。

 

 

ただこれがファジーネーブルのネーミング由来に関わりがあるのか?

そう考えると直接関係ないように思えます。

では、ファジーネーブルのネーミングが付いた由来とは何でしょうか?

 

 

実はファジーには「曖昧な」「ぼやけた」という意味もあります。

その点から、桃のリキュールとオレンジを使うこのカクテルは

桃なのかオレンジなのかどちらとも言えないあいまいな味として、

そこからネーミングが名付けられたとされています。

 

つまりファジーネーブルは、

「あいまいな味のカクテル」という意味合いがあるのでしょう。

 

 

 

 

 ファジーネーブルの作り方について

 

ファジーネーブルの作り方には2つあります。

ショートドリンクかロングドリンクか、どちらかのスタイルで作るレシピです。

 

ショートドリンクの場合は30mlづつ同じ量で割るレシピになり、

その場合、グラスで直接作ってもいいのですがシェイクしても構いません。

またロングスタイルに比べて若干アルコールを感じやすいです。

 

 

 

【用意するもの】

  • ピーチリキュール(桃のリキュール)
  • フレッシュオレンジジュース(市販のものでも可)
  • カットオレンジ(無くても可)
  • タンブラーグラス(オールドファッショングラス)
  • バースプーン (スプーンで代用OK)
  • メジャーカップ(計量カップで代用OK)

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

 

「ロングドリンクの場合」

  1. タンブラーグラスに氷を入れます。
  2. ピーチリキュールを45ml入れます。
  3. 次にオレンジジュースを適量注ぎます。
  4. バースプーンで材料を混ぜて出来上がり。

 

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

 

 

 

「ショートドリンクの場合」

  1. オールドファッショングラスに氷を入れます。
  2. ピーチリキュールを30ml入れます。
  3. 次にオレンジジュースを30ml注ぎます。
  4. バースプーンで材料を混ぜて出来上がり。

 

※カクテルシェーカーでシェイクして仕上げるものOK!

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. オレンジジュースは予め冷やしておくと良いでしょう。

 

2. 小刻みにカットした桃の果肉を入れるとより一層楽しめます。

 

3. 市販のオレンジジュースを絞った生のオレンジにすると格段に楽しめます。

 

4.アルコールがきついなと感じたらオレンジジュースを多めにして調整します。

 

 

 

 

【ファジーネーブルからのバリエーション】

 

・ピーチリキュールをウォッカに変えると「スクリュードライバー」に!

・オレンジジュースをウーロン茶に変えると「レゲエパンチ」に!

・オレンジジュースをクランベリージュースに変えウォッカを足すと「ウーウー」

・ピーチリキュールをピーチシロップに変えるとノンアルコールカクテル

 

 

 

 

最後に

 

ピーチリキュールの代表格といえば「ピーチツリー」です。

BARでもピーチツリーがよく使われますが、必ずしもこのリキュールを

使わなければいけない訳ではありません。

ただクオリティの高い桃のリキュールであることは間違いないですよ。

 

ファジーネーブルの作り方は非常に簡単で、

特別な道具を用意する必要がないため

家飲みやカジュアルなパーティーのカクテルとしてお薦めできます。

 

またカクテルを作ってみたい初心者の方にも

ファジーネーブルは作りやすいので是非チャレンジしてみてくださいね。

 

 

今回はカクテルのファジーネーブルをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

photo by:Breville USA by: skyseeker

 

2016年4月18日 07:00 カテゴリー: カクテル

2016.04.01

【BIRDY.】 新カクテルシェーカーのポイント

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

日本のものづくり・高い技術力は世界に誇れるといわれます。

そんな中、高精度な研磨技術によってバーツールに進化をもたらした

BIRDY.(バーディー)というカクテルシェーカーのブランドをご存知でしょうか?

 

 

カクテルシェーカーといえば、ショートカクテルをつくる上で必要になる道具。

そのシェーカーの内部構造に着目して新たに参入してきたのが

BIRDY.(バーディー)のカクテルシェーカーです。

 

これまで日本製のバーツールとして知られているのは、

「ユキワ」や「ワダスケ」といったブランドがあります。

そこに新たに加わった「バーディー」とは、どんなブランドなのでしょうか?

 

 

BIRDY.cocktail-shaker

 

 

カクテルシェーカー「BIRDY.」を誕生させた会社

 

バーツールの進化として新しいシェーカーを誕生させたこの会社は

トヨタ自動車で知られる愛知県豊田市の大見町にある横山興業株式会社です。

 

とても歴史がある会社で、創業したのは1951年(昭和26年)のこと。

 

その始まりはトタン板の製造工場からスタートし、

その後、自動車部品のプレスや溶接加工などを行いながら

自動車部品メーカーとして自動車産業に貢献されています。

 

そんな自動車部品を手掛ける同社がこれまで培ってきた高度な技術を活かし、

まったくの異業種からカクテルシェーカーを誕生させたと聞けば、

注目しないわけにはいきませんね。

 

 

 「BIRDY. バーディ」のブランド名の由来とは?

 

ゴルフ用語の「バーディ」から名付けられたのがブランド名の由来

 

これにはゴルフの基準となる「パー」よりも一段良いものという思いが

込められているそうです。

つまりパーよりも1段良いものとは「バーディ」のことを指しています。

 

 

 

 ◇ ブランド名が名付けられた理由 ◇

 

BIRDY.(バーディー)と名付けられたのにはこんな思いがあるようです。

 

それは・・・

 

このブランドの付加価値を高める上で、

ある要素をプラスに足して高めるのか、マイナスに削って高めるのかと考えたとき

 

「要素を削りシンプルにすることで製品の付加価値を高めたい」

「基準よりもマイナスの打数で回ることに高い価値があるゴルフのバーディ」

 

このバーツールをつくる側の考え方と、ゴルフのバーディに対する考え方が

自分たちの付加価値のあり方に通じているという思いから名付けられました。

 

 

 なぜバーツールを自動車部品メーカーが?

 

By: Noel Reynolds

 

 

自動車部品メーカーの会社がなぜカクテルシェーカーの開発に辿りついたのか?

とても疑問に思いませんか?

新しいカクテルシェーカーの開発背景には、こんなストーリーがあったようです。

 

 

◇ 新しいシェーカーブランド誕生の背景ストーリー ◇

 

会社の創業者の孫にあたる兄の横山栄介さんと、弟の哲也さん。

このお二人の兄弟がBIRDY.(バーディー)のバーツールを生み出しました。

 

当時、弟の哲也さんは「心の底から愛情を注げるものをつくりたい」

そう思っていたところ、日本酒好きだったこともあり

「日本酒を美味しく飲める世界一の器を作る」という発案からスタートしたようです。

 

まずは試作品段階のものを行きつけの日本酒バーにもっていき

その味わいに変化があるか日本酒の飲み比べをしたそうですが

感想としては「???」だったようです。

 

そこで同じようにその日本酒バーに通っているバーテンダーの方から

「シェイカーにしてみたら?」と提案を受け、

金属でできた日本酒の器からシェーカーの開発へと移り変わりました。

 

そこからシェイカーに対しての考えについて

いろんなバーテンダーからヒアリングを重ね、

新しいカクテルシェーカー「 BIRDY.(バーディー)」を誕生させます。

 

 

シェーカーの内側の世界

 

By: BlacktouchYellow

 

カクテルシェーカーの本体にあたるボディの内側は

単なる金属のなめらかな表面にしか見えません。

しかし、ミクロンレベルの世界ではのこぎりのように凸凹状態になっています。

 

決して肉眼では見えないシェイカー内部の凸凹は

カクテルの素材にストレスを与えているようです。

BIRDY.のシェーカーはそんな内側の表面部分を、

0.1ミクロン単位まで精密に磨き仕上げています。

 

0.1ミクロン単位という世界に日頃触れていないので

あまりピンと来ないのが正直な感想ですが、

これって技術がないと辿りつけない世界だということだけはわかりますね。

 

 

 

【なぜ0.1ミクロンレベルまで表面を削っているの?】

 

シェーカーのボディの内側を0.1ミクロン単位で削っているのは

従来の磨き方をしたシェーカー内部の断面は

のこぎり刃のようにギザギザな状態らしく

これがカクテルの素材にダメージを与えているようです。

 

その為、カクテル素材にとってベストな凹凸バランスがあるらしく

それのバランスを残しつつなめらかな表面にすることで

カクテルの素材が持つ本来の味わいを引き出すようですよ!

 

 

 

【内側を磨くことによってどうなるの?】

 

シェイカーの内側を磨くということは、

材料を混ぜ合わせる撹拌効率をあげる点に繋がるそうです。

 

内側の凸凹部分を完全にフラットな表面にするよりも、

微妙に凸凹を残すほうが撹拌には効果的なんですって!

今までこのような知識を教えている情報がなかっただけに勉強になります♪

 

 

 

「BIRDY. バーディー」ブランドのこだわり

 

BIRDY.のシェイカーは内側部分の研磨する方向やフォルムにもこだわりがあります。

では技術を駆使して開発した、そのこだわりについてお話しましょう。

 

 

【従来のシェーカーとの違い】

 

1.研磨の方向

 

カクテルの材料をシェイクするとき、液体の流れる方向に合わせて研磨しています。

つまり、従来のカクテルシェーカーの内側は横方向に磨かれていますが

BIRDY.は材料を混ぜ合わせる液体の流れに沿うように縦方向に磨かれています。

 

 

2.シェーカーのフォルム(全体の形)について

 

本来、シェーカーの機能のみを追及するのであれば

液体を混ぜるときの動きのロスを少なくする球形が理想ですが、

別ブランドのカクテルシェーカーに比べてふっくらと円みのあるフォルムにしているのは、

機能性だけでなく「誰にでも愛用してもらえるデザインに」と考え仕上げられています。

 

 

 

最後に

 

このBIRDY.( バーディー)のカクテルシェーカーを使うことで味わいがどう変わるのか?

そこが一番気になる部分ではないでしょうか。

 

違うシェーカーで同じカクテルを作って飲み比べてみるとわかりますが、

BIRDY.で作った場合、それまでアルコールの刺激を感じていたカクテルでも

その尖った感が抜けたように、味わいがまろやかになります。

 

そういった点から、味わいの特徴を考慮した上で使用し

それぞれのカクテルによってシェーカーを使い分けていく細分化もありですね。

 

今回はカクテルシェーカー「BIRDY. バーディー」ブランドをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

2016年4月1日 14:14 カテゴリー: カクテル道具・アイテム

2016.03.28

ブラックベルベット -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「ブラックベルベット」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

カクテルには2つの材料を同じ分量で割るレシピがありますが、

このブラックベルベットのレシピも同様、

スタウトビール(黒ビール)とシャンパンを半々の割合で割るカクテルです。

 

 

味わいは黒ビールの上品な苦味とシャンパンのキレが合わさり、

コクがある中に喉越しを感じますが、やはり黒ビールの特有な味わいがあります。

ブラックベルベットのアルコール度数は約9度前後となります。

 

 

ブラックベルベットは特別な道具がなくても簡単に作れるカクテルです。

ですが、注ぎ方に少し技術のいるカクテルとなります。

その点について触れていきますので、最後までお付き合いください。

 

 

 

 

ビールベースのブラックベルベット(Black Velvet)

 

このカクテルは、ビールベースとなっています。

 

ただ、シャンパンベースとして認識している方もいるのではないでしょうか。

なぜなら、黒ビールとシャンパンを同じ比率で割っているからです。

実際は、カクテル関連の本にはビールベースとして分類され紹介がされています。

 

ブラックベルベットが考案されたのは1861年とされています。

(※1880年に考案されたとの説もある)

 

イギリスのビクトリア女王の夫であるアルバート公が亡くなった後、

ブルックスクラブ(ロンドン)で働いていた当時のバーテンダーが

アルバート公に敬意を表すという意味でブラックベルベットが作られたようです。

 

また、アイルランドのシェルボーンホテルもこのカクテルが生まれたことに

関係しているらしいのですが、詳細は定かではありません。

 

 

 

このカクテルの歴史は古く19世紀ごろから飲まれていますが、

元々のレシピは、スタウトビールとシャンパンの組み合わせです。

 

スタウトビールはイギリスのギネスがよく使われますが、

スタウトの代わりに日本の黒ビールを使っても構いません。

シャンパンも同様、スパークリングワインに代えて作っても問題はありません。

 

 

ブラックベルベットのカクテル名の由来とは?

 

 

ブラックベルベットとは「黒いビロード」という意味です。

 

ベルベットは「ビロード」とも呼ばれたりします。

つまり、「滑らかさ」「柔らかさ」といったような意味を持ち

これがカクテルとして表現されているのです。

 

口に含んだときの口当たりの滑らかさや、

グラスの中でできるきめ細かい泡の見た目が

ベルベット(ビロード)のように柔らかなイメージをさせる事から

ブラックベルベットという名が付けられた由来となっています。

 

また当初のカクテル名はブラックベルベットではなく

「シャンパンベルベット」と呼ばれていました。

 

ちなみにブラックベルモットの呼び方は国によって違うようで、

イギリスではビスマルク(Bismark)と呼ぶそうです。

 

 

 

 

ブラックベルベットの作り方について

 

ブラックベルベットの作り方は2つの材料のみで簡単に作れます。

レシピはスタウト(黒ビール)とシャンパンをそれぞれ1:1の割合で注ぐだけです。

 

しかし、レシピはシンプルですが「注ぎ方」に技術のいるカクテルでもあります。

技術といっても単純に、スタウト(黒ビール)の扱い方に気をつけて作りましょう。

 

 

 

 

【用意するもの】

  • スタウトビール(黒ビールでもOK)
  • シャンパン(スパークリングワインでもOK)
  • フルート型のシャンパングラス など
  • バースプーン (無くてもOK)

 

 

※グラスはゴブレットやタンブラーなど大きめのグラスを使ったりもします。

本来はゴブレットグラスで作られていました。

 

※シャンパンのコルクを抜く際、ボトル内のガス圧にコルクが押し出され

泡が勢いよく噴き出してしまうので充分、気を付けて抜いてください。

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

ブラックベルベットに氷は入れません。

 

 

  1. グラスを傾け気味にしてシャンパンを半分注ぎます。
  2. 泡が落ち着いたら、スタウトビールをゆっくりと半分注ぎます。
  3. バースプーンで軽く1回転、ステアして出来上がり。

 

 

※スタウトビールを先に注ぐ場合、

泡立ちを一旦落ち着つかせてから次にシャンパンを注ぎます。

 

 

 

 

「作り方のポイント!」

ブラックベルベットの作り方で気をつけたいのが注ぎ方です。

注ぐ順番はどちらの材料からでもいいのですが、

先に注いだ泡が落ち着いたら、もう一方を注ぐのがポイントです。

 

また、注ぎ方として2つの材料を同時に注ぐ作り方もありますが

これは演出面で効果的ですが、その分技術も必要です。

なぜなら、スタウトビール(黒ビール)は泡立ちが活発な材料なため

同時に注ぐことでグラスの半分が泡状態になる程、技術が求められます。

 

ステアすることについては、黒ビールの泡立ちを活発化させない事や、

材料を注いでいる時点で混ざり合っているという理由で

ステアしないで仕上げる作り方もあり、その点はBARによって考え方が異なります。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. シャンパンは予め冷やしておきます。

 

2. スタウトの適温は常温に近い温度なので冷やし過ぎないのがポイントです。

 

3. 氷を一切使わないため、使用するグラスも冷やしておきます。

※グラスに汚れがあるとビールの泡が立ちやすいので注意!

 

4.  味わいの好みによって、黒ビールとシャンパンの分量を調整しましょう。

※使用するシャンパンがしっかりとした味わいなら、黒ビールよりも少なめに注いでOK♪

 

 

 

【ブラックベルベットからのバリエーション】

 

・黒ビールをオレンジジュースに変えて作ると 「ミモザ」のカクテルに!

・黒ビールをカシスリキュールに変えると 「キールロワイヤル」のカクテルに!

・シャンパンをビールに変えると 「ブラック&タン」のカクテルに!

 

 

 

 

 

最後に

 

ご自宅でつくる場合はコスト面を考えると、

シャンパンでなくてもスパークリングワインでも充分です。

 

またお試しで作ってみたいときは、

ボトルサイズもフルサイズではなく、ハーフサイズで良いと思います。

ただ他のシャンパンカクテルも作りたいならフルサイズでもいいですね。

 

 

ブラックベルモットのカクテルは

他のカクテルにも共通して言える事ですが、

使用するシャンパンや黒ビールの種類によって味わいは異なります。

そのため黒ビールの銘柄を変えて作ってみたりなどして、

自分好みの組み合わせを探してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

今回はカクテルのブラックベルモットをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

photo by: ume-y

2016年3月28日 11:11 カテゴリー: カクテル

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