【 4MIX COCKTAIL 】 BLOG

2015.08.24

キール -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「キール」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

白ワインを使ったカクテルで代表的なカクテルと言えばキールです。

キールのレシピは、少量のカシスリキュールに白ワインで割って作るカクテルです。

 

味わいとしては、カシスリキュールが少なめに入っているため

辛口の白ワインがほぼ味わいの中心となりさっぱりとした口当たりです。

キールのアルコール度数は、約10~14度くらいです。

 

 

 

 

 

ワインベースのキール (kir)

 

このカクテルは、ワインベースとなっています。

 

食前酒向けカクテルとしてキールは好まれています。

キールに使う白ワインは、主に辛口(ブリュット)のタイプを使用します。

 

キールのカクテルが誕生した意味合いを考えると

フランスのシャンパーニュ地方で造られた白ワインで作るのがふさわしいです。

 

ノンアルコールカクテルで「フォー・キール(Faux Kir)」がありますが、

このキールとは一切関係のないカクテルで、レシピもかけ離れていて

「偽物のキール」という意味があります。

 

 

 

キールのカクテル名の由来とは?

 

このキールのカクテルが生まれたのは1945年です。

 

「キール」というカクテルが命名された由来は、

フランスのディジョン市で市長を務めていた

キャノン・フェリックス・キール氏の名が由来となっています。

 

 

ワインと言えばフランスが名産地として有名ですが、

そのフランスに位置するブルゴーニュ地方の特産で

ぶどう品種の「アリゴテ」で造られた白ワインをPRし普及させるために、

キール市長が地元産の甘口リキュールである「クレームドカシス」と

「アリゴテ」の辛口白ワインを混ぜて作ったカクテルを考案しました。

 

しかし、このエピソードの背景として実際には、

カシスリキュールを白ワインで割ったカクテルは

キール市長が考案されたよりも先に存在しています。

 

ブルゴーニュの食前酒として「ヴァン・ブラン・カシス(Vin Blanc Cassis)」について

フランスの作家である「フランソワ・ラブレー」の作品の中で書かれているそうです。

 

 

 

その後、ディジョン市の公式レセプションには必ず

キール市長はアペリティフ(食前酒)としてこのカクテルを提供していました。

そういうこともありパーティーの席にふさわしいカクテルのひとつです。

 

 

 

キールの作り方について

 

 

キールの作り方はビルドで作ります。

キールのレシピも比較的揃えやすいカシスリキュールと、

白ワインの2種類だけで作ることができます。

 

キールで使う材料を割る配合はカクテル本のレシピによって異なります。

白ワインとカシスが4:1であったり、9:1であったりバラバラです。

 

 

 

【用意するもの】

  • カシスリキュール (代表的な銘柄はルジェのクレームドカシス)
  • 白ワイン(※辛口タイプ)
  • ワイングラス (もしくはフルート型シャンパングラス)
  • バースプーン (無ければスプーンで代用可)

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. ワイングラスにカシスリキュール10mlを注ぎます。
  2. 白ワイン120mlをゆっくりとグラスに注ぎます。
  3. バースプーンで軽くステアしたら、出来上がり。

 

 

※カシスリキュールの量を多めにして、キールを甘めに仕上げる作り方もあります。

 

※カシスリキュールの分量はお好みで調整してください。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 氷を一切使わないため白ワインは適切な温度で冷やしておきます。

 

2. カシス リキュールやワイングラスも予め冷やしておくのが良いです。

 

3. 白ワインは開栓したらなるべく早く飲み切りたいですが、

飲みきれない場合は酸化を抑えるために、ストッパーという栓を付けて日持ちさせます。

 

 

 

 

【キールからのバリエーション】

 

・白ワインをシャンパンに変えて作ると 「キールロワイヤル」に!

・白ワインをソーダ(炭酸水)に変えると 「カシスソーダ」に!

・白ワインを赤ワインに変えると 「カーディナル」という名のカクテルに!

 

 

 

 

 

 

 

最後に

 

キールのカクテルに使用する白ワインは出来れば、

「アリゴテ」というブドウ品種で造られたブルゴーニュ産を使うのがベストですが、

ご家庭で作られる際は、辛口タイプの白ワインであれば問題ありません。

 

ただ、アリゴテ以外の白ワインを使っている場合は「キール(Kir)」とは呼びません。

正式には「ブラン・カシスBlanc cassis)」もしくは「ブラン・カスBlanc cass)」と呼びます。

 

 

カシスリキュールも同じく、

数あるカシスリキュールの中から濃厚な味わいでBARでも人気の

「フィリップ・ド・ブルゴーニュ  クレーム・ド・カシス・ド・ディジョン」 という

リキュールを使用してキールを作れるのが本来はベストです。

 

ただこちらも、カシスリキュールであれば他の銘柄でも大丈夫です♪

 

 

 

今回はカクテルのキールをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

2015年8月24日 13:00 カテゴリー: カクテル

2015.07.24

シャンディガフ -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「シャンディガフ」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

ビールベースのカクテルを代表するのがこのシャンディガフです。

シャンディガフのレシピは、ジンジャーエールとビールを半々で割るだけの

カクテルとなるため、ご自宅でも簡単に作ることができます。

 

 

一般的な味わいは、ビールの苦みをジンジャエールの甘さで飲みやすくしたカクテルです。

シャンディガフのアルコール度数は2~5度前後なのでカクテルの中でも低いお酒です。

 

 

 

 

ビールベースのシャンディガフ (Shandy Gaff)

 

このカクテルは、ビールベースとなっています。

 

ビールの本場であるイギリスのパブでは昔から、

黒ビールにジンジャエールを合わせて飲まれてきたそうです。

昔のシャンディガフのレシピは上面発酵で醸造するエールビールとジンジャービアでした。

 

 

またイギリスでは、シャンディガフを「シャンディ」と略して呼ばれます。

さらに、ビールをレモネードや炭酸飲料で割るフランスの「パナシェ」というカクテルも

イギリスではシャンディと呼びます。

 

 

 

シャンディガフは、主に使用するビールやジンジャエールのタイプで味わいが異なります。

 

使用するジンジャエールは、甘口タイプで作られたり辛口タイプで作られたりします。

しかし、同じジンジャーエールでも生姜の刺激が、

取り扱っているメーカーによって味わいが異なるため

BARでもお店によってシャンディーガフの味わいは様々です。

 

 

 

 

シャンディガフのカクテル名の由来とは?

 

 

謎のカクテルともいうべきなのでしょうか・・・

シャンディーガフの由来、語源は一切定かになっていません。

色々なサイトやカクテルブックを見ても不明とされています。

 

 

 

 

 

シャンディガフの作り方について

 

シャンディガフの作り方は非常に簡単です。

レシピに使う材料は、ビールとジンジャエールの2種類だけでどなたでも揃えやすいです。

シャンディガフは基本的にビールとジンジャーエールを1:1の割合で注ぎます。

 

 

 

【用意するもの】

  • ビール
  • ジンジャーエール(代表的な銘柄はウィルキンソン)
  • ピルスナーグラス(もしくは大きめのタンブラー)
  • バースプーン (無くてもOK)

 

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

シャンディガフに氷は入れません。

 

 

  1. ビールをピルスナーグラスに半分注ぎます。
  2. グラスを傾け気味にしてジンジャエールをゆっくりと半分注ぎます。
  3. バースプーンで1回転ステアしたら、出来上がり。

 

 

 

 

■ シャンディガフの泡について ■

シャンディガフのビールの泡は、ほんの少量だけの泡を入れるお店もあれば

ビールとジンジャエール7:泡3の割合で提供されるお店もあれば、

泡を嫌う外国の方が中にはいるため、泡無しにするお店もあります。

 

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. ジンジャエールとビールは予め冷やしておきます。

 

2. 氷を一切使わないカクテルの為、グラスも冷やしておきます。

※グラスはホコリ等の汚れがあるとビールの気泡は粗くおいしさに影響するため注意。

 

3.  味わいの好みによって、ビールとジンジャエールの種類や分量を調整しましょう。

※ビールは味が濃厚なスタウトを使い個性的に召し上がるもの良いです。

 

 

 

 

【シャンディガフからのバリエーション】

 

・ジンジャエールをトマトジュースに変えると 「ブラッディーメアリーのカクテルに!

・ジンジャエールを透明の炭酸飲料に変えると 「パナシェという名のカクテルに!

・ジンジャエールをジンに変えると 「ドッグスノーズという名のカクテルに!

 

 

 

 

 

 

最後に

 

シャンディガフはお酒自体、低アルコールのカクテルとなります。

従って、お酒があまり強くない方やビールが苦手な方にとっても楽しむことができます。

 

またシャンディガフの完全なノンアルコール版として、

ノンアルコールビールで作る「ヴァージン・シャンディガフ」もありますので

お酒がまったく飲めない方でもおすすめです♪

 

 

 

今回はカクテルのシャンディガフをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

photo by: Jeff Wilcox

2015年7月24日 12:00 カテゴリー: カクテル

2015.07.20

キールロワイヤル -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「キールロワイヤル」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

このカクテルは食前酒向きです。

キールロワイヤルのレシピは、カシス(黒すぐり)のリキュールにシャンパンで割るだけの

カクテルとなるため、ご自宅でも気軽に楽しめます。

 

 

味わいとしては、ほぼ辛口でシャンパンの気泡をのど越しに感じる中、

カシスリキュールの風味を少し足すことで深紅の色合いが印象的なカクテルです。

キールロワイヤルのアルコール度数は使うお酒の度数によりますが12~15度くらいです。

 

 

 

 

 

ワインベースのキールロワイヤル (kir Royal)

 

このカクテルは、ワインベースとなっています。

 

シャンパンを使ったカクテルは食前酒向けのものが多いですが、

このキールロワイヤルもその代表的なひとつです。

白ワインで作るキールのバリエーションとしても知られています。

 

 

キールロワイヤルに使うシャンパンは、主に辛口(ブリュット)のタイプを使用します。

 

シャンパンが無ければスパークリングワインで代用しても大丈夫ですが、

ここではカクテル名の意味合いからもフランスのシャンパーニュ地方でつくられた

シャンパンで作るのがふさわしいです。

 

 

 

キールロワイヤルのカクテル名の由来とは?

 

キールロワイヤルが誕生したのは、オーストリアのウィーンです。

ウィーンにお店を構える「インターナショナル」のフーベルト・ドヴォルシャック氏が、

キールロワイヤルのカクテルを創作したと言われています。

 

 

由来となるキールロワイヤルの「ロワイヤル」は、

フランス語で「王の」もしくは「王室」という意味があります。

 

また、キールというカクテルの白ワインをシャンパンにすることで

贅沢なカクテルとなるのがキールロワイヤルです。

そういう事から、

キールロワイヤルは「王室のキール」という意味を持っています。

 

 

 

キールロワイヤルの作り方について

 

キールロワイヤルの作り方はビルドで作ります。

2種類のみの材料で手軽につくれますので、カクテル作りでは初心者向けといえます。

 

 

 

【用意するもの】

  • カシスリキュール(代表的な銘柄はルジェのクレームドカシス)
  • シャンパン(※スパークリングワインで代用可)
  • シャンパングラス (※背の高いフルート型)
  • バースプーン (無くてもOK)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. シャンパングラスにカシスリキュール10mlを注ぎます。
  2. シャンパン120mlを泡立たないようゆっくりとグラスに満たします。
  3. バースプーンで1回転ステアしたら、出来上がり。

 

 

※作り方によっては先にシャンパンを注いでから、後でカシスリキュールを入れる

キールロワイヤルの作り方もあります。

 

※カシスリキュールの分量はお好みで調整してください。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 氷を一切使わないためシャンパンは適切な温度で冷やしておきます。

 

 

2. シャンパングラスも薄くグラスがくもる程度に冷やしてもいいですが、冷やさなくてもOKです。※その理由とは? >> シャンパングラスとワイングラスは冷やすのか?

 

 

3. シャンパンはなるべく気泡が生きている状態のものが良いため、その場で開けたものを使います。開栓した後は、シャンパンストッパーという道具を付けて日持ちさせます。

 

 

 

 

【キールロワイヤルからのバリエーション】

 

・カシスリキュールをフランボワーズリキュールに変えると 「キールアンペリアル」に!

・カシスリキュールをブルーキュラソーリキュールに変えると 「シャンパンブルース」に!

・カシスリキュールをオレンジジュースに変えると 「ミモザ」という名のカクテルに!

・シャンパンを白ワインに変えて作ると「 キール」という名のカクテルに!

 

 

 

 

 

 

最後に

 

キールロワイヤルのカクテルはパーティードリンクとしてもふさわしいカクテルです。

しかし中には、アルコールが苦手な方もいるかと思います。

そんな時、キールロワイヤルをノンアルコールで楽しむことができます。

 

 

レシピはノンアルコールのシャンパンに、

カシスリキュールをモナン社のカシスシロップに変えることで、

お酒が飲めない方でも食前酒として、キールロワイヤルのノンアルコール版を楽しめます。

 

他に「偽物のキールロワイヤル」という意味を持った、

ノンアルコールカクテルの「フォーキールロワイヤル」もあります。

 

 

 

今回はカクテルのキールロワイヤルをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

 

photo by: Tim Lucas

 

2015年7月20日 14:00 カテゴリー: カクテル

2015.07.18

B-52 -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「B-52」のカクテルレシピをご紹介します。

 

 

このカクテルはリキュールの比重の重さを利用してつくる

プースカフェスタイルのカクテルです。

 

b-52はレイヤーカクテルやシューターカクテルとも呼ばれ、

お酒はカルーア、ベイリーズ、グランマルニエの3種類を1層づつ重ねて仕上げます。

 

味わいは甘口カクテルの分類となりますがリキュールのみで作るため、

B-52のアルコール度数は約25~30度ほどで高めのカクテルとなります。

 

 

 

リキュールベースのB-52(ビーフィフティツー)

 

このカクテルは、リキュールベースのレイヤーカクテルです。

B-52のカクテルの読み方は、「ビー・フィフティ・ツー」と読みます。

 

 

エキス分(糖分)を含んだリキュールは液体の比重が重く、

それぞれのリキュールによって比重の重さには違いがあります。

 

その比重の違いを利用し、リキュールをグラスの中で重ねて3色の層を作ります。

色合いのグラデーションを視覚で楽しむカクテルとも言えます。

 

 

 

 

■ B-52の飲み方 ■

 

B-52の飲み方は、シューターカクテルとしてグラスのお酒を一気に飲み干します。
また、ストローで1層づつお酒のリキュールを飲んでいく飲み方もあります。

しかし、それらの飲み方はあまりお薦めしません。

 

 

個人の嗜好によりますがB-52のお薦めの飲み方は、すべての材料を混ぜて頂くことです。

それぞれのリキュールをひとつの味にすることで美味しくいただけます。

BARではバーテンダーに言えば後からシェイクしてつくってもらう事もできますので、

遠慮なくオーダーしてショートスタイルかロックスタイルで味わってみましょう。

 

 

また、国によっては最後のグランマルニエに火をつけて提供されることもあります。

その際は、ストローで飲み干します。

 

 

 

By: cdorobek

 

 

 

B-52 のカクテル名の由来とは?

 

アメリカのボーイング社が開発した爆撃機の名前「B-52」から付けられたのがカクテル名の由来となります。

 

B-52の爆撃機を連想させるイメージとして、

通常のショットグラスを試験管で作ることでカクテル自体を「爆弾」と見立てたり、

また「爆煙」の様子をベイリーズのクリーム状の特性を利用して、

グランマルニエの中にわざと崩れて混ざるようにすることで、

その様子をカクテルで表現しています。

 

 

 

 

B-52の作り方について

 

B-52のカクテルには作り方が、2通りあります。

ビルドで仕上げる作り方と、シェイクして仕上げる作り方です。

ビルドで仕上げるとき、最後に注ぐグランマルニエはベイリーズと混ざりやすいので、

注意を払ってゆっくりと静かに注ぎます。

 

 

【用意するもの】

  • カルーア
  • ベイリーズ・アイリッシュ・クリーム
  • グランマルニエ
  • ショットグラス(もしくはリキュールグラス)
  • バースプーン(無ければ小さめのスプーンで代用)
  • ポアラー(※この道具でもつくれます)

 

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

 

  1. ショットグラスの内側にバースプーンの背を上にしてくっつけます。
  2. カルーアを20ml、ベイリーズ20ml、グランマルニエ20mlを順番に注ぎます。
  3. きれいな層が作れたら出来上がり。

 

 

※プースカフェスタイルのカクテルは、比重の重いお酒から順番に重ねていきます。

※グラスの容量に対して、リキュールの分量をバランスよく入れて下さい。

※火をつけて飲まれるときは、長めのストローで飲む場合だけです。ご注意ください。

 

 

 

 

上記の作り方でポイントとなるのは、グランマルニエを注ぐときです。

 

1.最後のグランマルニエを注ぎ始めるとき、他の材料よりもさらに慎重に注ぎます。

※ボトルの先にポアラーをつけて注ぐと割と楽に注げます。

 

2.ベイリーズを冷蔵庫で冷やすことできれいなレイヤー(層)が作りやすくなります!

※元々、クリーム系のリキュールは常に冷蔵庫で保管します。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. 基本的にはストレートで飲みますが、シェイクして混ぜて冷やすと飲みやすくなります。

 

2.アルコールが弱い方には、3つの材料を混ぜてミルクで割ると口当たりがよくなります 。

 

 

 

【B-52からのバリエーション】

・グランマルニエをアマレットリキュールに変えて作ると「オーガズム」に!

・グランマルニエをヘーゼルナッツリキュールに変えて作ると「B-55」に!

・グランマルニエをアブサンリキュールに変えて作ると「B-55」に!

・ベイリーズをサンブーカリキュールに変えて作ると「B-53」に!

 

 

 

最後に

 

B-52はBARでも稀に出ることはありますが、出数の方は少ないカクテルとなります。

しかしBARの雰囲気によっては、ショットで一気に飲みほす場面の多いお店では、

比較的オーダーされやすいカクテルではないでしょうか。

 

 

 

今回はカクテルの「B-52」をご紹介いたしました。

それでは、また。

 

photo by: cdorobek

 

2015年7月18日 20:00 カテゴリー: カクテル

2015.07.15

ビルドカクテルの混ぜ方

 

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIXCOCKTAILです。

 

 

今回は、「ビルドカクテルの混ぜ方」についてです。

 

 

グラスで直接作るビルドは、炭酸飲料を使ったカクテルを作る際に向いています。

逆にバースプーンを使って何回転もさせるようなステアするカクテルには

ビルドの技法は不向きです。

 

 

ビルドで作るカクテルはバースプーンの扱い方がポイントとなります。

このバースプーンひとつでカクテルの味わいに差が出るのは、混ぜ方に関係してきます。

 

ソーダやトニックなど炭酸系でつくる場合と、ジュース系でつくる場合とでは、

材料を混ぜるときの注意点があります。

 

ビルドでカクテルを作るときは、使う材料によって混ぜ方が違います。

 

 

 

■ 炭酸系の場合

 

炭酸飲料を扱う場合、カクテルの炭酸を飛ばさないことが最も重要となります。

 

炭酸を飛ばさず、抜けないようにするにはステアの回数を少なくして、

混ぜすぎないことを心掛けします。

 

 

カクテルで使う炭酸飲料には

ソーダ、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラなどがあります。

 

ジントニックやハイボールなど炭酸飲料で作るとき、

基本的にはレシピの一番最後に炭酸飲料を注ぎます。

そして、炭酸が抜けてしまわないよう混ぜすぎに注意をします。

 

 

 

【炭酸系の混ぜ方】

 

炭酸系の材料を扱うときは

 

1.くもる程度にグラスを冷やします。

2.バースプーンをグラスのふちから底へそっと静かに入れます。

3.氷を少し持ち上げるように1、2回ほど上下させて混ぜます。

(この動作と共に、炭酸の気泡によって自然と材料が混ざっていきます。)

 

4.その後のステアの回転数も、1~2回転ほどにしておきます。

5.そしてグラスからバースプーンを出すとき、ゆっくりと抜きます。

 

 

※最後に炭酸で満たす前に、 お酒とジュースなどを注いでいるときは、
その時点で材料を混ぜておき、最後に炭酸飲料を注いで混ぜます。

 

 

 

■ 炭酸系以外の場合

 

炭酸飲料を使わないでジュース類で割る場合も同様、混ぜすぎないようにします。

 

氷を使っているカクテルの場合、ステアの回数が多くなることで氷が溶けてしまい

カクテルの味が薄くなるため混ぜすぎないことを心掛けます。

 

 

カクテルで使うソフトドリンクには

オレンジジュース、グレープフルーツジュース、ウーロン茶等があります。

 

スクリュードライバーやソルティードッグなどソフトドリンクで割って作るとき、

混ぜすぎに注意をして軽くステアをします。

軽くステアするとは目安として2~3回転させることが本などで紹介されますが

シロップ、ジュース、生クリームの材料はお互いに混ざりにくいため一概には言えません。

 

 

 

 

 

■ 比重の重いリキュールの場合

 

糖分(エキス分)を含んでいるリキュールは比重が重いため、

比重の軽い材料と合わせたとき、注いだリキュールはグラスの底に沈んでいきます。

その点を踏まえて、レシピの材料によって混ぜ方を変えます。

 

 

 

【比重の重いリキュール系の混ぜ方】

 

比重の重いリキュールの材料を混ぜるときは

 

1.くもる程度にグラスを冷やします。

2.バースプーンをグラスのふちから底へそっと静かに入れます。

3.氷を少し持ち上げるように1、2回ほど上下させて混ぜます。

(この動作と共に、自然と材料が混ざっていきます。)

 

4.その後のステアの回転数は、

炭酸飲料で割る場合、1~2回転ほどにしておきます。
炭酸飲料以外で割る場合、混ぜすぎないように軽く回転させます。

 

5.そしてグラスからバースプーンを出すとき、ゆっくりと抜きます。

 

 

 

 

 

■ ステアをしないカクテル

 

カクテルには全くステアをしないものや、飲む直前までステアしないカクテルがあります。

フロートやプース・カフェのようなカクテルはステアをしません。

 

 

フロートとは「浮かせる」という意味で、

プースカフェとは、「コーヒーを押しやる」という意味です。

 

これらは比重の重さを利用して綺麗な層をつくることで、視覚でも楽しめるカクテルです。

そのため、フロートは飲む直前まではステアせずにグラデーションを楽しみます。

プースカフェスタイルのカクテルも同様、グラデーションを楽しみます。

 

 

フロートさせたカクテルではワインクーラーやアメリカンレモネードなどがあり、

プースカフェスタイルのカクテルでは、レインボーやB52が代表的です。

 

 

 

【プースカフェのやり方】

 

プースカフェのやり方は、バースプーンの背を上にしてグラスの内側につけます、

そしてバースプーンの背を使って、そこを材料が伝うように注いでいきます。

比重の重いものから順番に注いで層を重ねていきます。

 

 

 

 

 

 

 

「ビルドの注意点」

 

・材料はあらかじめ、冷蔵庫で冷やしておきます。

例えば、常温のソーダやソフトドリンクを使うと氷に影響し水っぽくなる原因となります。

 

・グラスを冷やすときは冷蔵庫か、氷の入ったグラスにお水を入れステアして冷やします。

 

・美味しいカクテルに近づけるための1つとして氷は重要です。

ご家庭の水道水でつくった氷は溶けやすい為、コンビニなどで売られている純氷がお薦め。

 

・グラスに入れる氷は、グラスの中でステアできる程度の大きさを使います。

また小さい氷を選んでしまうと、表面積の関係で溶けやすいので大きめの氷を選びます。

 

 

 

 

最後に

 

カクテル1つとっても、それぞれ混ぜ方にこだわりや独自の考えを持って

カクテルを提供されているプロのバーテンダーの方は多く存在します。

 

ビルドでの混ぜ方には、材料によって注意すべきポイントがあることをご紹介しましたが、

カクテルを作り始めた初心者の方には、まず基本的な混ぜ方からマスターしてくださいね♪

 

 

今回は「ビルドカクテルの混ぜ方」についてご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

 

 

 

2015年7月15日 12:30 カテゴリー: BAR講座

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