【 4MIX COCKTAIL 】 BLOG

2017.02.17

ローザロッサ -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

今回は、「ローザロッサ」のカクテルレシピをご紹介します。

 

カクテルには数えきれない程の種類が存在します。

BARや飲食店でメニューに載るほど知られているカクテルがある中で

今回のローザロッサは、あまりメジャーなカクテルではありません。

 

ローザロッサのカクテルは赤ワイン、ジンジャーエール、アマレットを使ったレシピです。

味わいは、どのようなタイプの赤ワインやジンジャエールを使用するかによって

ローザロッサの味わいに若干違いが出てくるかもしれません。

 

ローザロッサのアルコール度数は10~12度前後とカクテルの中ではやや弱めな方です。

ただ度数についてはアマレットや赤ワインの分量によって多少違ってきます。

 

 

赤ワインベースのローザ・ロッサ (Rosa Rossa)

 

このカクテルは、赤ワインベースとなっています。

 

ローザロッサのレシピを見て気付いた方がいるかもしれませんが、

赤ワインとジンジャーエールを使ったカクテルといえば「キティ」です。

そのキティというカクテルにアマレットリキュールを加えたものがローザロッサです。

 

ローザロッサのカクテルに使われている「ディサローノ・アマレット」は、

イタリアで誕生して今もなお絶大な人気を誇るリキュールです。

そのアマレットリキュールは、杏(アンズ)の核が主に原料となっていて

アーモンドやバニラのような風味を持っているのが特徴です。

 

 

 

 ローザロッサのカクテル名の由来とは?

 

カクテル名の由来ではないのですが、

このカクテルはよくイタリア語で「赤い坂」という意味である・・・と紹介されています。

 

しかし・・・

 

ローザロッサはイタリア語で「Rosa Rossa」と綴ります。

Rosa(ローザ)は「薔薇」という意味で、

Rossa(ロッサ)は「赤」という意味を持ちます。

つまりローザロッサはイタリア語で「赤い薔薇(バラ)」という意味になります。

 

従って「赤い坂」という意味ではなく、

正しくは「赤い薔薇」というのがローザロッサの意味ではないでしょうか。

 

 

 

 

 ローザロッサの作り方について

 

ローザロッサの作り方自体はグラスで直接つくるため簡単です。

レシピに必要な材料は赤ワイン、アマレット、ジンジャーエールの3種類のみです。

 

赤ワインは特にどの国のものを使うとは決まってはいません。

アマレットリキュールのようにイタリアで誕生しているという理由で

赤ワインもイタリア産のもので合わせても良いと思います。

 

 

【用意するもの】

  • 赤ワイン
  • ディサローノ・アマレット (リキュール)
  • ジンジャエール (代表銘柄はウィルキンソン)
  • ワイングラス (タンブラーグラスなど)
  • メジャーカップ (計量カップで代用可)
  • バースプーン (マドラーなどで代用可)

 

 

【作り方のレシピ】

材料を、グラスに直接入れて作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. グラスに氷を入れます。
  2. アマレットを30ml注ぎます。
  3. 赤ワインを60ml注ぎます。
  4. ゆっくりグラスにジンジャーエールと30ml注ぎます。
  5. ジンジャエールの炭酸が抜けないように軽く混ぜます。
  6. 出来上がり。

 

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

※お好みでレモンを入れたり、飾ってもOK。

 

 

■ レシピの分量について ■

 

他のレシピによってはジンジャーエールの分量が30mlや60mlなど、それぞれ違う分量のレシピで紹介されたりします。

例えば、ジンジャーエールの分量を30mlで作るとアルコールを感じやすくなるため

どちらのバランスでつくった方がお好みの味わいになるのか1度試してみて下さい。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. ジンジャーエールや赤ワインは予め冷やしておくと良いでしょう。

2. 赤ワインやジンジャエールのタイプを変えて作るのも違う味わいで楽しめます。

3. 味わいの好みによって、各材料の分量を調整しましょう。

(飲みやすくするならジンジャエールの量を増やし分量を調整します)

 

 

 

【ローザロッサからのバリエーション】

・アマレットを除くだけで「キティ」というカクテルに!

・アマレットを除いてジンジャエールをコーラに変えると「カリモーチョ」に!

・アマレットを除いて赤ワインを白ワインに変えると「オペレーター」に!

・アマレットを除いてジンジャーエールをカシスに変えると「カーディナル」に!

・赤ワインを除くだけで「アマレットジンジャー」というカクテルに!

 

 

 

最後に

 

今回のローザロッサで使う3つの材料は相性の良いものどうしです。

カクテルをオリジナルで作ってみたいという方は、

赤ワインとジンジャーエール、アマレットとジンジャーエールといったような

この組み合わせをベースに他の材料を加えてアレンジすることで

オリジナルのカクテルが作れるようになれます。

 

当然、組み合わせるお酒や副材料によっては複雑な味わいになってしまうこともありますが

いろんな材料と組み合わせてみることで、新しい発見もあります。

この組み合わせだけではなく、他のカクテルでも相性のよい組み合わせの材料は

必ず存在しますので、発見してみてはいかがでしょうか。

 

 

今回はカクテルのローザロッサをご紹介いたしました。

それでは、また。

photo by: Jo Jakeman: Nacho

 

2017年2月17日 16:00 カテゴリー: カクテル

2017.02.07

ハイランドクーラー -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は「ハイランドクーラー (HIGHLAND COOLER)」のカクテルレシピをご紹介します。

 

ハイランドクーラーは、ある決まったスタイルで作るカクテルで

フィズ系のカクテルやバック系のカクテルレシピに少し似ています。

 

ハイランドクーラーのレシピはスコッチウィスキーをベースに、

レモンジュース、シュガーシロップ、アンゴスチュラビターズの材料を

シェイクして、ジンジャーエールで満たして作るロングカクテルです。

 

ハイランドクーラーのアルコール度数は約13度前後のカクテルです。

 

 

ウィスキーベースのハイランドクーラー

 

このカクテルは、ウィスキーベースとなっています。

 

ハイランドクーラーのベースで使われるウィスキーは

スコットランドの国で造られているスコッチウィスキーを使用します。

 

カクテル名にもなっている「ハイランド」とは
スコッチウィスキーを造っている産地を指しています。

 

ハイランド地方の他にもスコッチウィスキーの産地には

・ローランド地方

・アイラ地方

・スペイサイド地方

・キャンベルタウン地方

・スカイ島やジュラ島などの諸島を含めたアイランズ

 

といった産地がスコッチウィスキーにはあります。

 

 

 

■ カクテルのスタイル「クーラー」とは ■

 

ハイランドクーラーの名に付けられた「クーラー」とは

「冷たくて爽やかなドリンク」という意味合いですが、

カクテルを作る上で、1つのスタイルのことを言います。

 

そのカクテルのスタイルである「クーラー」は、

スピリッツやワインなどのお酒に、柑橘系のジュースを足して炭酸飲料で割ったものです。

 

「○○クーラー」と名前の付くカクテルは他にも、

ワインクーラー、ボストンクーラー、アプリコットクーラーなどがあります。

これらはアルコールを含んだカクテルとなりますが、

アルコールを含んでいないカクテルですと、

サラトガクーラーというノンアルコールのカクテルがあります。

 

 

 ハイランドクーラーのカクテル名の由来とは?

 

ハイランドクーラーのカクテル名はスコッチの産地である

ハイランド地方の名前から付けられているのが由来です。

 

地理で言えば、スコットランドの北部に位置するのがハイランド地方です。

南部にあるローランドに比べて、山々に囲まれた山岳地帯です。

 

このハイランド地方をイメージして作られたとされるハイランドクーラーは、

どこで誕生したカクテルなのかは不明ですが、

クーラーと名の付くカクテルは、冷たくて清涼感を感じる印象を与え、

これは冷涼な気候であるハイランド地方のイメージにぴったりと言えます。

 

 

 ハイランドクーラーの作り方について

 

ハイランドクーラーはロングドリンクのカクテルですが、

作り方としてジンジャーエール以外の材料をシェイクして混ぜるため

「シェーカー」という道具が必要になってきます。

 

また、スコッチウィスキーやレモンジュースの材料は作る上で、

えぐみや苦味が生じやすいので技術も必要となります。

ただカクテル作りに慣れていない方はその点を気にせずに、

まずはハイランドクーラーに挑戦してみてくださいね。

 

 

【用意するもの】

  • スコッチウィスキー
  • レモンジュース (フレッシュでも可)
  • ジンジャーエール
  • シュガーシロップ(ガムシロップ等)
  • アンゴスチュラ・ビターズ
  • コリンズグラス (またはタンブラーグラス)
  • シェーカー
  • バースプーン (スプーン等で代用可)
  • メジャーカップ(計量カップで代用可)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をカクテルシェーカーに入れて作ります。(シェークという作り方)

 

  1. シェーカーにスコッチウィスキーを45ml入れます。
  2. レモンジュースを15~20ml入れます。
  3. シュガーシロップを1tsp(※1)入れます。
  4. アンゴスチュラビターズを2dash(※2)入れます。
  5. シェーカーの材料を軽く混ぜ、味のバランスを調整します。
  6. 味のバランスを確認したら、氷を入れシェイクします。
  7. 氷を入れたグラスに、材料を注ぎます。
  8. ジンジャーエールで満たします。
  9. 軽くステアして出来上がり。

 

 

<レシピに表記されている単位について>

 

※1.1tsp(ワン・ティー・スプーン)は約5mlの量です。

tsp(ティー・スプーン)はバースプーンで量ったときの単位。

 

※2.2dash(ツー・ダッシュ)は約2mlの量です。

dash(ダッシュ)はビターズボトルを使ってひと振りしたときの単位。

1dash(ひと振り)で出てくる量は約1mlとなります。

 

 

 

■ ハイランドクーラーに使うウィスキー ■

ハイランド地方の代表的なスコッチウィスキーには、

「グレンモーレンジ」や「ダルモア」などがあります。

 

ハイランドクーラーに使うスコッチウィスキーにこだわりを持つなら

ハイランド地方の代表的なお酒を使いところです。

 

ただ上記で挙げたスコッチウィスキーはシングルモルトと呼ばれるタイプで

それぞれの味わいが個性的でクセを持っているのが特徴です。

そのためシングルモルトはカクテルのベースとして使うには、
非常に難しく、あまり向いてはいません。

 

ハイランドのシングルモルトで無理をして作るよりも、

「バランタイン」や「ジョニーウォーカー」などカクテルのベースに使われる

飲みやすいタイプのブレンデッドウィスキーを使うのが良いです。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. ジンジャーエールは予め冷やしておくと良いでしょう。

2. スコッチウィスキーはシェイクするとえぐみが生じやすいので注意。

 

 

【ハイランドクーラーからのバリエーション】

・シュガーシロップとアンゴスチュラビターズを除くと「マミーテイラー

・スコッチをラムに変えて、アンゴスチュラビターズを除くと「ボストンクーラー」

 

 

 

最後に

ハイランドクーラーはカクテルのベースにするスコッチウィスキーを

どの銘柄にするか、ジンジャーエールをどのタイプで味わうかで印象が異なります。

 

BARによって使用する銘柄や、作り方は様々ですが、

ハイランドクーラーは、その名の通り「クーラー」と付くカクテルです。

ウィスキーベースで爽快感を求めたカクテルを飲まれたいときには、

このカクテルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

今回はカクテルのハイランドクーラーをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

 

2017年2月7日 16:00 カテゴリー: カクテル

2017.02.02

マミーテイラー -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「マミーテイラー」のカクテルレシピをご紹介します。

 

ウィスキーを使ったカクテルは、普段お酒に飲み慣れていない方にとって

大人向けのカクテルとしてイメージを持たれるかもしれません。

ただマミーテイラーは、そのイメージをいい意味で裏切るカクテルです。

 

マミーテイラーとは、スコッチウィスキーをお酒のベースとして、

ライムジュースとジンジャーエールで作るロングドリンクのカクテルです。

 

味わいは、スコッチウィスキーと相性の良いジンジャーエールに

ライムの酸味で全体の味わいを引き締め、口当たりの良い爽快感のあるカクテルです。

 

マミーテイラーのアルコール度数は約13~15度ほどのカクテルです。

 

 

 

ウィスキーベースのマミーテイラー (MAMIE TAYLOR)

 

このカクテルはウィスキーベースのカクテルです。

 

ウィスキーに挑戦してはみたいけど、いきなり始めるには・・・という方には

まずはジンジャエールで割って慣らしていく飲み方もあります。

その最初の入口としてお薦めできるのがマミーテイラーのカクテルです。

 

マミーテーラーのカクテルに使用するウィスキーは

スコットランドで生産されているスコッチウィスキーを使います。

ただ、スコッチウィスキーといっても3つのタイプに分かれていますので

モルトウィスキー等ではなく「ブレンデッドウィスキー」のタイプで作ります。

 

 

 マミーテイラーのレシピについて

 

マミーテイラーはスコッチウィスキーとジンジャーエール、

そして、ライムジュースのレシピで作るカクテルですが、

ライムジュースではなく、レモンジュースを入れるレシピもあります。

 

マミーテーラーを紹介されているレシピ内容によっては、

レモンジュースの分量が20mlとされているレシピもありますが

この分量ですと、レモンは酸味が強いため少し多いと感じます。

 

ただ、個人の好みによる差があるため難しい点ではありますが、

味のバランスを取るには45mlのスコッチウィスキーに対して

ライムジュースと同様にレモンジュースを15mlほどか、

レモンの酸味によっては10mlほどの分量で作ることで

全体的な味わいのバランスが取れると思います。

 

 

 

■ ジンジャーエールについて ■

 

ジンジャーエールはメーカーによって味わいの辛さに特徴が違います。

例えばウィルキンソンのジンジャーエールには刺激のある辛口タイプと

甘口寄りで飲みやすい普通のタイプのものがあります。

 

辛口タイプは口に含む瞬間、むせてしまうかもしれませんが

生姜の風味が効いているのが特徴です。

甘口タイプは生姜の風味に甘さが加わって飲み易いのが特徴です。

 

また最近では自家製のジンジャーエールで提供するBARもあり、

割るジンジャーエールによってマミーテイラーの味も変わります。

 

 

 マミーテイラーのカクテル名の由来とは?

 

マミーテイラーの名前の由来となったのは、

ニューヨークのブロードウェイでオペラ歌手として活躍されていた

「マミーテイラー(Mamie Taylor)」という女性の名前から付けられた説があります。

 

また、その「マミーテイラー」のカクテルを考案したのは、

当時、ニューヨークで腕を振るっていたバーテンダーの

ビル・スターリット(Bill Sterritt)が1899年に創作したとされ、

ブロードウェイで大活躍していたマミーテイラーに捧げられたとされています。

 

ブロードウェイといえば、オペラ座の怪人やライオンキングなど

名高い有名なミュージカルが公演されていることで知られています。

 

そこのステージを目指し多くのパフォーマーたちの憧れとなっていますが

そういった意味ではマミーテイラーのカクテルは、

世界で活躍を夢見るパフォーマーたちに捧げたいカクテルです。

 

 

 

 

 マミーテイラーの作り方について

作り方はグラスで直接作るため、カクテルの道具は必要なく簡単に作れます。

 

マミーテイラーに使う材料はベースのお酒となるスコッチウィスキーと

ライムジュース、そしてジンジャーエールです。

スコッチウィスキーはベースとして向いているブレンデッドタイプのものを使います

 

 

【用意するもの】

  • スコッチウィスキー(ブレンデッド)
  • フレッシュライムジュース(市販でも可)
  • ジンジャーエール
  • コリンズグラス(またはタンブラーグラス)
  • バースプーン (スプーンで代用可)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. コリンズグラスに氷を入れます。
  2. 次にスコッチウィスキーを45ml入れます。
  3. ライムジュースを15ml入れます。
  4. ジンジャーエールを適量注いで満たします。
  5. バースプーンで炭酸が抜けないように軽く混ぜます。
  6. 出来上がり♪

 

※ジンジャーエールを注ぐ際は、ゆっくりと氷にあてずに注ぎます。

※お好みでカットしたライムを絞り入れてもOK

 

 

 

■ 別名「スコッチバック」のバック とは?■

 

ライムジュースではなくレモンジュースを使うレシピにした場合

マミーテイラーには「スコッチバック」という別名があります。

カクテル名の後ろに「○○バック」と付くカクテルは、

他にも代表的なものとして「ジンバック」や「ラムバック」などがあります。

 

この「バック(BUCK)」とは主にカクテルのスタイルの1つで、

各スピリッツにレモンジュースとジンジャーエールで作るスタイルのレシピです。

 

従って、レモンジュースで作るレシピのときは

マミーテイラーのベースとなるスコッチウィスキーを

他のお酒にベースを変えると以下のカクテルになります。

 

<ベース+レモンジュース+ジンジャーエール>

ジンに変えた場合「ジンバック」になり、

別名を「マミーズ・シスター」と呼びます。

 

ラムに変えた場合「ラムバック」になり、

別名を「スージー・テイラー」と呼びます。

 

バーボンに変えた場合「バーボンバック」になり、

別名を「マミーズ・サザン・シスター」と呼びます。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. ジンジャーエールは予め冷やしておきましょう。

2. ジンジャーエールの銘柄を変えて作ると味わいの変化を楽しめます。

3. アルコールの強弱はウィスキーの量を調整し、お好みで♪

 

※アルコールを更に強めにしたい場合

スコッチウィスキーの量を45mlから60mlにして作ると

マミーテーラーのアルコール度数は約17度前後まで上がります。

 

 

【マミーテイラーからのバリエーション】

・スコッチウィスキーをウォッカに変えると「モスコミュール」に!

・スコッチウィスキーをテキーラに変えると「メキシカンミュール」に!

・スコッチウィスキーをテキーラとカシスに変えると「エル・ディアブロ」に!

・ジンジャーエールとライムジュースをドランブイに変えると「ラスティ・ネイル」に!

 

 

 

最後に

上記では、マミーテイラーのバリエーションをご紹介しましたが、

カクテルには、そのレシピに「別の材料」を足すだけで

他のカクテルが作れてしまうものが多くあります。

 

例えば、マミーテイラーには3つの材料が使われますが、

レモンバージョンのレシピで作るとして、

そこにシュガーシロップと、アンゴスチュラビターズを足すことで

「ハイランドクーラー」というカクテルが簡単に作れてしまいます。

 

カクテル作りを覚えたいという方は、

このようにカクテルの種類が作れる幅を増やしてみてはいかがでしょうか。

 

 

今回はカクテルのマミーテイラーをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

 

2017年2月2日 16:45 カテゴリー: カクテル

2017.01.30

マタドール -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「マタドール」のカクテルレシピをご紹介します。

 

テキーラの代表的なカクテルの1つにマタドールがあります。

マタドールのレシピは無色透明タイプのテキーラをベースに、

パイナップルジュースとライムジュースをシェイクして作るロングドリンクです。

 

「テキーラ」というとクセのあるイメージを持つかもしれませんが、

味わいはパイナップルの甘味とライムの酸味がフルーティで甘酸っぱく

そこにシェイクをして仕上げるため、口当たりの良いカクテルとなります。

 

マタドールのアルコール度数は約13度前後でカクテルの中ではやや低めです。

 

 

テキーラベースのマタドール (Matador)

 

このカクテルは、テキーラベースとなっています。

 

テキーラは4大蒸留酒のひとつです。

4大蒸留酒は「ジン」「ウォッカ」「ラム」「テキーラ」のことを指しています。

また蒸留酒はスピリッツと言い、「4大スピリッツ」とも呼ばれています。

 

そんなテキーラにはホワイトテキーラと、ゴールドテキーラがあります。
これは熟成期間によってタイプ別に分類されています。

 

ホワイトテキーラは「テキーラ・ブランコ」とも呼ばれますが、

熟成させていないものか、1ヶ月ほど熟成させたものを言います。

 

ゴールドテキーラは「テキーラ・レポサド」と「テキーラ・アネホ」があり

レポサドは、オーク樽で2ヶ月ほど熟成させたもの。

アネホは、オーク樽で1年以上熟成させたものを言います。

樽熟成をさせているため黄金色か琥珀色に色が付いています。

 

ではマタドールに使うテキーラはどのタイプを使用するかといいますと、
ホワイトテキーラ(ブランコ)と呼ばれる無色透明の方を使います。

何かしらの理由でゴールドタイプを使うお店もあると思いますが、

マタドールのカクテルに限らずテキーラはホワイトが主に使われます。

 

 

 

 

 マタドールのカクテル名の由来とは?

 

マタドールとはスペイン語で「闘牛士」という意味です。

正式にはトレーロ・マタドールと言います。

 

闘牛士は牛と闘う競技においてムレータという赤い布を持ち、

突進してくる牛に身をかわしながら、最後の場面で槍を刺します。

その命懸けで闘う勇敢な姿は、まさに闘牛場の主役といえます。

 

そういった意味では、何かに対して果敢に挑んでいる方へ

贈りたくなるようなカクテルがマタドールです。

 

また、馬にまたがっている闘牛士を「ピカドール」と呼びます。

こちらは「ピカドール -カクテルレシピのノウハウ-」でご紹介しています。

 

 

■ マタドールが発祥したのは?■

 

「マタドール」とカクテルの名前が付いた由来については

伝えられている諸説が定かではないため、現在のところ不明です。

 

また、マタドールのカクテルが生まれた発祥については

スペインの伝統文化でもある闘牛つながりで

スペインのように思われるところですが、実際は不明です。

 

ただ、マタドールはメキシコで生まれたカクテルとも言われています。

これはベースとなるお酒がテキーラを使うということもあり、

テキーラはメキシコが原産国というのが背景にあるからでしょうか。

 

 

 

 マタドールの作り方について

 

 

マタドールで用意する材料のレシピは3つです。

テキーラのお酒、パイナップルジュース、ライムジュースです。

 

作り方に関しては、カクテル道具の「シェーカー」が必要となります。
また、カクテルシェーカーを振る技術も必要です。

ただマタドールはシェーカーを使わないでグラスで直接作ることもできますが、

口当たりの滑らかさの部分でその味わいが違ってきます。

 

 

【用意するもの】

  • ホワイトテキーラ(ブランコ)
  • パイナップルジュース (フレッシュでも可)
  • ライムジュース (フレッシュでも可)
  • オールドファッションドグラス (またはロックグラス)
  • カクテルシェーカー
  • バースプーン (無ければスプーンで代用)
  • メジャーカップ(無ければ計量カップで代用)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をカクテルシェーカーに入れ、シェイクして作ります。

(シェークという作り方)

 

  1. シェーカーにテキーラを30ml注ぎます。
  2. パイナップルジュースを45ml注ぎます。
  3. ライムジュースを10~15ml注ぎます。
  4. 軽く混ぜます。
  5. グラスに大きめの氷を入れます。
  6. シェーカーに氷を入れてシェイクします。
  7. グラスに材料を注いだら出来上がり。

 

※グラスに入れる氷については大きめの氷や丸氷が最適です。

またシェイクした後の氷をそのままグラスに入れても大丈夫です。

 

 

◆フレッシュジュースで作るときのポイント

フレッシュのパイナップルやライムジュースを使って作る時は、

甘味と酸味のバランスを調整します。

 

なぜなら生のパイナップルやライムのフルーツを扱う際は、

そのフルーツが採れた産地や品種、完熟具合などによって

果汁にした時の味が違ってきます。

 

そのため、フレッシュのジュースを絞った場合は必ず

味を下見して甘味や酸味のバランスを分量で調整する必要があります。

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. テキーラやジュース類の材料は予め冷やしておくと良いでしょう。

2. ジュース類は生のフルーツを絞りフレッシュで仕上げると一層楽しめます。

3. 生のパイナップルを絞るときはハンドジューサーやサラシなどで果汁を出します。

 

 

 

【マタドールからのバリエーション】

下記は、マタドールのレシピから一部の材料を変えると他のカクテルになります。

 

■ テキーラとライムジュースはそのままで

<パイナップルジュースだけを変更する>

 

・コーラに変えると「メキシコーラ」

・クランベリージュースに変えると「マリアテレサ」

・グリーン・ぺパーミントに変えると 「モッキンバード」

・コアントローに変えると「マルガリータ

 

 

■ テキーラとパイナップルジュースはそのままで

<ライムジュースだけを変更する>

 

・グレナデンシロップに変えると「メキシカン」

・レモンジュースとグレナデンシロップに変えると「テカドール」

・グリーン・ペパーミントとガリアーノに変えると「エバーグリーン」

 

 

■ テキーラはそのままで

<パイナップルジュース&ライムジュースを変更する>

 

・オレンジジュースとグレナデンシロップに変えると「テキーラサンライズ

・オレンジジュースとシュガーシロップに変えると「アンバサダー」

・グレープフルーツジュースとトニックウォーターに変えると「パロマ」

・グレープフルーツジュースとレモンジュースに変えると「コンチータ」

・ライムジュースを除き、コーヒーリキュールに変えると「ピカドール

 

 

 

最後に

 

パイナップルジュースの材料を使ってシェイクした場合、

グラスに注ぎ入れた時、白い細かな泡が立ちます。

これはシェークする際、液体に空気が含まれるため気泡となります。

 

この気泡がテキーラのアルコールっぽさを和らげています。

そのため気泡を含んでいるのは口当たりがマイルドになっている証拠でもあります。

 

マタドールはグラスで直接作るビルドという作り方もできますが、

シェイクしない分、滑らかさを感じない味わいに仕上がります。

この作り方を用いるかは味わいの好みで使い分けてみてはいかがでしょうか。

 

今回はカクテルのマタドールをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

2017年1月30日 16:00 カテゴリー: カクテル

2017.01.15

バックスフィズ -カクテルレシピのノウハウ-

 

 

皆さん、こんにちは。

4MIX COCKTAILです。

 

 

今回は、「バックスフィズ」のカクテルレシピをご紹介します。

 

バックスフィズとはオレンジジュースをシャンパンで割るロングドリンクのカクテルです。

 

主なレシピはミモザというカクテルに使う材料と同じですが、

バックスフィズの場合はシャンパングラスではなく、

タンブラーグラスを使い、氷を入れて仕上げる作り方です。

 

味わいはさっぱりとして飲みやすいカクテルとなります。

またバックスフィズのアルコール度数は約6~8度とやや弱めです。

 

 

 

シャンパンベースのバックスフィズ(BUCKS FIZZ)

 

このカクテルはワインベースの中に分類されます。

シャンパンかスパークリングワインを使ったカクテルとなります。

 

バックスフィズはご存知の方もいるかと思いますが

シャンパンカクテルとして有名な「ミモザ」の別名として紹介されます。

 

ただバックスフィズとミモザは使う材料が同じでも

レシピの内容や分量の割合は少し異なりますので

別物のカクテルとして考えてもいいかもしれません。

また使うグラスも異なるため、シャンパンの量にも違いがあります。

 

別名のあるカクテルとしてバックスフィズとミモザは

同じシャンパンカクテルで「フレンチ75」というカクテルに似ています。

このカクテルも「ダイヤモンドフィズ」という別名がありますので

そういった意味では似たような関係のカクテルと言えます。

 

 

 

 

 バックスフィズのカクテル名の由来とは?

 

バックスフィズは1921年に創作されたカクテルです。

生まれたのはイギリスのロンドンが発祥となります。

 

「バックス・クラブ」という社交クラブの店名から名付けられ

メニュー化して売ったのがバックスフィズのカクテル名の由来です。

 

ちなみにバックスフィズの「フィズ」とは、

ベースとなるお酒にレモンなどの酸味とシロップなどの甘味を、

シェイクしてソーダで割ったスタイルの作り方です。

 

創作したのは、そのバックス・クラブ(The Buck’s Club)に勤めていた

バーテンダーのパット・マクギャリー氏によって作られたカクテルです。

 

当時の創作意図ととして

早い時間帯からでもお酒を飲みたいお客様のために、

周囲から見てもジュースを飲んでいるかのように見せるために

考慮して作ったのが始まりと伝えられています。

 

 

 

■ バックスフィズとミモザが先に生まれたのは? ■

 

バックスフィズはミモザのもう1つの別名でもある

「シャンパン・ア・ロランジュ」をアレンジして作られたと伝えられています。

 

ではここで、ミモザとバックスフィズとでは、

どちらが先に誕生したカクテルと言えるのでしょうか?

 

伝えられている説から言えば、

1921年にイギリスでバックスフィズが生まれ、

1925年にフランスでミモザが生まれている点から(異説もあり)

バックスフィズの方が先に誕生していたと言えます。

 

ただ、初めからミモザという名でイギリスに渡り

ミモザのアレンジとしてバックスフィズが誕生した説もあることから

はっきりとしたことは不明で明確ではありません。

 

どちらにしてもイギリスでは「バックスフィズ」と呼ばれ、

フランスでは「ミモザ」の名称で呼ばれ親しまれているのは確かです。

 

 

 

 バックスフィズの作り方について

バックスフィズのレシピはオレンジジュースをシャンパンで割る作り方です。

 

レシピによってはカクテル名に「フィズ」と付きますので

グレナデンシロップやレモンを加えて作るレシピもあります。

 

バックスフィズの分量の割合は同じ量で割ったりしますが、

基本はグラスに対してシャンパンとオレンジジュースが2:1の比率です。

 

 

【用意するもの】

  • シャンパン(スパークリングワインでも可)
  • オレンジジュース
  • オレンジスライス(無くても可)
  • タンブラーグラス
  • バースプーン (無くても可)

 

 

【作り方のレシピ】

材料をグラスに入れて直接作ります。(ビルドという作り方)

 

  1. タンブラーグラスに氷を入れます。
  2. オレンジジュースをグラスに60ml入れます。
  3. 次にシャンパンを氷にあてないで注ぎ、満たします。
  4. バースプーンで軽く混ぜます。
  5. お好みでオレンジスライスを飾って出来上がり♪

 

※シャンパンではなくスパークリングワインでもOK

※グラスのサイズによって分量は調整してください。

※シャンパンを注ぐ際は、泡立ちに気をつけてゆっくり入れます。

 

 

 

さらに美味しく楽しむ方法!

 

1. シャンパンやオレンジジュースは予め冷やします。

2. シャンパンやスパークリングワインはブリュット(辛口)を用意!

3. フレッシュのオレンジジュースで作ると更に楽しめます。

4. アルコールの強弱はシャンパンの量を調整し、お好みで♪

 

 

 

【バックスフィズからのバリエーション】

・既存レシピにレモンジュースとグレナデンシロップを加えると「バルボタージュ」

・オレンジジュースをブルーキュラソーに変えると「シャンパンブルース」に!

・オレンジジュースをカシスリキュールに変えると「キールロワイヤル」に!

・オレンジジュースをピーチネクターに変えると「ベリーニ」に!

・シャンパンをウォッカにに変えると「スクリュードライバー」に!

 

 

 

最後に

バックスフィズはミモザと違って氷を入れる分、

時間が経過すると共に氷が溶けてアルコールが薄まってきます。

その為、ロングドリンクですが早めに飲み干した方が良さそうですが、

逆にお酒が弱い方には時間を掛けて飲んで頂くのが良いかもしれません。

 

ある程度、時間を掛けて頂くことでアルコールも薄まっていくため

味わい的には最後までしっかりと楽しむことは難しいのですが、

お酒の弱い方やお酒の席で酔うのを抑えたい場面にはおすすめです♪

 

2つのカクテルはアルコール度数が低く、対して差はありませんが

ミモザよりも氷の入ったバックスフィズを注文することで

場面によって飲み方の使い分けをするのも良いと思いますよ。

 

 

 

今回はカクテルのバックスフィズをご紹介いたしました。

それでは、また。

 

 

photo by: Thomas Tolkien

 

2017年1月15日 15:55 カテゴリー: カクテル

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